この連載は
ウォーキングデッドの名セリフ・名シーンで凄まじい感動を味わい、同時に英語力もアップさせちゃおう!という連載です。残酷なシーンはできるだけスルーして、ドラマを見ていない人でも人生と英語の勉強になるようにしていきます
あらすじ
第2話 生き残るための方法(Guts)
避難所を求めて市内に来たリックは、ゾンビの群れに囲まれてしまう。危機一髪のところでグレンという若者の助けを得て、廃墟となったデパートに避難する。そこには数名の生存者が息を潜めて暮らしていた。しかしリックの放った拳銃の音でゾンビたちに気づかれてしまい、彼らは決死の脱出を図る。一方、市外の空き地にも生き残っている者たちがいた。2組の生存者たちは互いに無線で連絡を取り合おうとするがうまくいかない。
Source: FOX
シーン別*英語のセリフと訳
大量のウォーカーからひとまず逃げる
戦車の中、無線の男とリックの会話
Man on radio: Hey, are you alive in there?
おい、生きてるか?
RICK: Hello? Hello?
もしもーし!
M: There you are. You had me wondering.
まだ生きてるな。心配させやがって。
R: Where are you? Outside? Can you see me right now?
どこにいるんだ?外か?俺のこと見えるか?
M: Yeah, I can see you. You’re surrounded by walkers. That’s the bad news.
ああ、見えるよ。あんたはウォーカーに囲まれてる。これは悪い知らせ。
R: There’s good news?
じゃあいい知らせは?
M: No.
ない。
R: Listen, whoever you are, I don’t mind telling you I’m a little concerned in here.
聞いてくれ。あんたが誰でもいいが、俺に少し手を貸してくれ。
M: Oh man. You should see it from over here. You’d be having a major freak-out.
ああーマジかよ。あんたはここから見た方がいいよ。今の状態知ったら絶対気が狂うって。
R: Got any advice for me?
俺になんかアドバイスしてくれ。
M: Yeah, I’d say make a run for it.<
わかった。俺が言えることは…急いで逃げろ。
R: That’s it? “Make a run for it”?
それだけか?「急いで逃げろ」って?
M: My way’s not as dumb as it sounds. You’ve got eyes on the outside here. There’s one geek still up on the tank but the others have climbed down and joined the feeding frenzy where the horse went down. You’re with me so far?
俺のやり方はそんなバカみたいなんじゃないぜ。あんたは外に目を持ったんだ。一匹変な奴がまだ戦車の上にいるけど、他の奴らは降りて馬を食うのに必死になってる。ここまではわかった?
R: So far.
ここまではな。
M: Okay, the street on the other side of the tank is less crowded. If you move now while they’re distracted, you stand a chance. Got ammo?
よし。戦車の片側の道はそんなに混んでない。奴らが大騒ぎしてるうちに、今あんたが動けばワンチャンあるぜ。弾は持ってるか?
R: In that duffel bag I dropped out there, and guns. Can I get to it?
外に落としたバッグの中にある。それ取れそうか?
M: Forget the bag, okay? It’s not an option. What do you have on you?
バッグのことは忘れろ。それはナシだ。そこになんかないか?
R: Hang on. ( Gun clicks, clatters ) Yeah. Yeah. I’ve got a Beretta with one clip, 15 rounds.
ちょっと待て。(銃をガチャガチャ鳴らす)よし、よし。拳銃1丁に弾15発ある。
M: Make ‘em count. Jump off the right side of the tank, keep going in that direction. There’s an alley up the street, maybe 50 yards. Be there.
それ大事に使いな。戦車の右側から降りて、その方向に行け。道の先に路地がある…たぶん50ヤード(46m)くらい。そこで待つ。
R: Hey, what’s your name? Have you been listening?
おい、あんたの名前は?まだ聞いてるか?
M: You’re running out of time.
時間なくなるぞ。
R: Right.
そうだな。
戦車から脱出した先で男と待ち合わせ、どうにか上からデパートの中に逃げ込む。ウォーカーは高度な動きはできないので、階段を上ることは無理っぽい。
無線の男は最初は唖然としてて頼りない感じだったけど、こんな状況で助けに来てくれるんだから、勇気があってとても親切な人だよね。
デパートの中に逃げ込んだものの
デパートの中には数名の生存者がいたが、その人たちもデパートに閉じ込められた状態で街の外に逃げ出せずにいた。リックが発砲した音でウォーカーが集まってきたので、早くデパートから脱出しないとここで全員死ぬことになる。
わかりやすい悪役メルルが暴れる
銃を撃ったらウォーカー集まるってのに、屋上で銃を撃ちまくった挙句、止めた人に逆ギレするメルル・ディクソン。黒人に差別用語nigger(ニガー:黒人、黒んぼ)を連発するなど知性ゼロの発言をくり返して、しまいには銃をみんなに向けながら話し出した。
Merle: Yeah! All right! We’re gonna have ourselves a little powwow, huh? Talk about who’s in charge. I vote me. Anybody else? Huh? Democracy time, y’all. Show of hands, huh? All in favor? Huh? Come on.
よし、いいぞ!ちょっと話し合いすっかー?誰が仕切るかって話だ。俺は俺に投票する。他にいないか?どうだ?民主主義の時間だ、おまえら。手あげろよ、な?全員賛成なんだな?
Let’s see ‘em. Oh, come on. All in favor? Yeah. That’s good. Now that means I’m the boss, right? Yeah.
Anybody else? Hmm? Anybody?
おいおい、手あげろよ。全員賛成でいいな?(銃を向けられてみんなしぶしぶ挙手)いいぞ!いい感じだぞ!つまり俺がボスってことでいいな?いいぞ!他にいないな?誰か?
Rick: Yeah.
ここにいる!
(リックが物で顔面をぶん殴ってメルルは地面に倒れた)
リックは手錠で暴れるメルルを屋上のパイプに縛り付けた。
Merle: Who the hell are you, man!?
おまえいったい誰だよ!?
Rick: Officer friendly. Look here, Merle. Things are different now. There are no niggers anymore. No dumb-as-shit, inbred white-trash fools either.
優しい保安官だ。いいかメルル。今はすべて変わったんだ。もうここには黒人もバカでクズの白人もいない。
Only dark meat and white meat. There’s us and the dead. We survive this by pulling together, not apart.
ただ黒い肉と白い肉があるだけだ。俺たちと死者しかいない。俺たちはこの世界で離れずに協力し合って生き延びるんだ。
M: Screw you, man.
くたばれ!ちくしょー
R: I can see you make a habit of missing the point.
おまえは何もわかっちゃいない。
M: Yeah? Well, screw you twice.
そうか?ふーん…二度くたばれ!
R: Ought to be polite to a man with a gun. ( Gun cocks ) Only common sense.
銃持ってる奴には礼儀正しくしろよ。(銃を構える)常識だろ。
M: You wouldn’t. You’re a cop.
どうせできないだろ。おまえサツだからな。
R: All I am anymore is a man looking for his wife and son. Anybody that gets in the way of that is gonna lose. I’ll give you a moment to think about that.
俺はもう妻と息子を探してるだけのただの男だ。俺の邪魔をする奴は誰だろうと消えてもらう。お前にそのことを考える時間をやる。
そしてわかりやすい悪態。ヤクをやってたせいでハイになってたんだけど、それにしてもヒドイというか…頭が悪い。
史上最悪のキモい作戦<準備>
Glenn: If bad ideas were an olympic event, this would take the gold.
もし最悪アイデアのオリンピックがあったら、これ金メダル取れるね。
Morales: He’s right. Just stop, okay? Take some time to think this through.
その通りだよ。止めていいよな?時間かけてもっとよく考えようぜ。
Rick: How much time? They already got through one set of doors, that glass won’t hold forever.
どれくらいの時間だ?奴らはすでに1枚目のドアを破ってて、次のドアも永遠にはもたないぞ。
英語の仮定法が苦手でなかなか覚えられないって人は、まずこの文を覚えるといいよー。
バラバラにする直前、リックは手を止めてウォーカーのポケットから財布を取り出した。
Rick: Wayne Dunlap. Georgia license. Born in 1979. He had $28 in his pocket when he died. And a picture of a pretty girl. “With love, from Rachel.”
ウェイン・ダンラップ。ジョージア州の免許証だ。1979年生まれ。死んだ時には28ドル持ってた。それとキレイな女の子の写真。「愛をこめて。レイチェルより」
He used to be like us Worrying about bills or the rent or the Super Bowl.
彼も以前は、金や家賃やスーパーボウル(アメリカンフットボールの優勝決定戦)を気にかけるような俺たちと同じフツーの人だった。
If I ever find my family, I’m gonna tell them about Wayne.
俺が家族を見つけたら、ウェインの話をするよ。
Glenn: One more thing He was an organ donor.
それともう一つ、彼は臓器移植のドナーだった。
そして最後に「臓器移植のドナー」って付け加えるんだけど、これアメリカンジョークだろうねw今から彼の臓器を取り出して服に塗りたくるんだもん(臓器ドナーってそういう意味じゃねーだろw)。そしてウォーカーに紛れて車のあるところまで移動するというキモい作戦なのだ。
ウォーカーをバラバラにして、リックとグレンの服に臓器を塗り始めた。
Rick: Give me the axe. We need more guts.
斧をくれ。もっと内臓が必要だ。
そういう深い理由があって、今回のタイトルは「Guts」なんだねー。日本語でも「あいつガッツあるなー」って言うよね。ちなみに日本語のタイトルは「生き残るための方法」だから、だいぶマイルドになってるw
史上最悪のキモい作戦<実行>
ウォーカーだらけの中、リックとグレンはウォーカーのフリをして歩いている。車の停めてある場所まで無事にたどり着けるのか。
Glenn: ( Whispers ) It’s gonna work. I can’t believe it.
(ささやき声で)これうまくいくの?俺信じられないんだけど。
Rick: ( Whispers ) Don’t draw attention.
(ささやき声で)奴らの注意を引くな。
(仲間たちはその様子を屋上から見ている)
Morales: ( Rain pattering ) Oh man. ( Thunder crashes ) It’s just a cloudburst. We get ‘em all the time. It’ll pass real quick.
(雨が降り出す)あーマズイ。(雷が鳴る)いつものにわか雨だ。すぐ止むさ。
G: The smell’s washing off. Isn’t it? Is it washing off?
臭いが洗い流されるんじゃない?流されるんじゃない?
R: No, it’s not. Well, maybe. ( Roars )
いや、大丈夫だ。いや…そうかも!(ウォーカーがリックに襲いかかる)
G: Rick, run! ( Zombies roaring )
リック、走れ!
でもって、このシーンは本当にドキドキの連続。音させたらまずいって感じなので、息をひそめて見た。
リックとグレンは大量ウォーカーを撃退しながら、フェンスのあるところまで猛ダッシュする。そして無事にフェンスの向こうに着いてフェンスを閉めて車に乗り込んだ。
ウォーカーを引きつけて仲間を救出
Glenn: They’re all over that place.
奴らだらけだ。
Rick: You need to draw them away. Those roll-up doors at the front of the store. That area! That’s what I need cleared. Raise your friends. Tell them to get down there and be ready.
おまえは奴らを引きつけてくれ。店の前のシャッター。あの場所だよ!あそこの前を片付けてくれ。おまえの仲間に伝えろ。上から降りて来てあそこで待つようにってな。
G: And I’m drawing the geeks away how? I missed that part.
で、俺はどうやってあの気味悪い奴らを引きつけるんだ?それ聞き逃した。
R: Noise.
騒音だ。
(車のブザーが鳴り響いてエンジンがスタート。タイヤがキーキー音を立てる)
G: Those roll-up at the front of the store facing the street. Meet us there and be ready.
通りに面したシャッターの前で待っててくれ。そこに行くから用意しといて!
グレンは大きな騒音を撒き散らす赤いスポーツカーに乗り込み、街中を走ってウォーカーを引きつけた。その間にリックは仲間を救出にデパートに向かい、脱出作戦は見事成功!…ただ1人、メルルを屋上に置き去りにしたことを除いては。
今回覚える英語
出てきた英語の中から、印象的な表現を覚えましょう。ドラマのシーンと結びつければ、覚えにくいフレーズもすごく覚えやすい!はず!
- You had me wondering.
心配したぜ。 - You’re surrounded by walkers. That’s the bad news.
あんたはウォーカーに囲まれてる。これは悪い知らせ。 - You’d be having a major freak-out.
今の状態知ったら絶対気が狂うって。 - I’d say make a run for it.
俺が言えることは…急いで逃げろ。 - My way’s not as dumb as it sounds.
俺のやり方はそんなバカみたいなんじゃないぜ。 - You’re with me so far?
ここまではわかった? - If you move now while they’re distracted, you stand a chance.
奴らが大騒ぎしてるうちに、今あんたが動けばワンチャンあるぜ。 - You’re running out of time.
時間なくなるぞ。 - Talk about who’s in charge. I vote me.
誰が仕切るかって話だ。俺は俺に投票する。 - Now that means I’m the boss, right?
つまり俺がボスってことでいいな? - Who the hell are you, man!?
おまえいったい誰だよ!? - Only dark meat and white meat. There’s us and the dead.
ただ黒い肉と白い肉があるだけだ。俺たちと死者しかいない。 - Ought to be polite to a man with a gun.
銃持ってる奴には礼儀正しくしろよ。 - All I am anymore is a man looking for his wife and son.
俺はもう妻と息子を探してるだけのただの男だ。 - If bad ideas were an olympic event, this would take the gold.
もし最悪アイデアのオリンピックがあったら、これ金メダル取れるね。 - If I ever find my family, I’m gonna tell them about Wayne.
俺が家族を見つけたら、ウェインの話をするよ。 - We need more guts.
俺たちにはもっと内臓(勇気)が必要だ。 - The smell’s washing off. Isn’t it?
臭いが洗い流されるんじゃない? - They’re all over that place.
奴らだらけだ。 - You need to draw them away.
おまえは奴らを引きつけてくれ。
ネタバレ感想
初回の時にも違和感あったけど、やっぱり初期のウォーカーは知能かなりあるwまー菌の作用が弱まって?だんだんと元気がなくなったんだなーという自己解釈で納得しておこう。今後も違和感はツッコミ倒すけどw
メルルのことはT-ドッグ(なんつー名前!日本人には違和感ありありだぞ)が、リックから託された手錠の鍵を使って助けようとしてたんだけど、メルルの近くでまさかの転倒!その結果、鍵がちょうど穴に落ちるというミラクルが発生して助けようにも助けられなくなったのだ。メルル撃沈。さすがにいくらジャイアンぽいからって、この場に置いていく(ウォーカーの餌食になる)のは可哀想すぎる…。
グレンたちはリックの妻子がいる生存者キャンプから物資調達のために街へ来たグループだった。そのキャンプに無線で助けを求めても、リーダーであるシェーンは助けに行こうとしなかった…。この頃からリックはリーダーとしてふさわしい人物として、人々の信頼を得ていくんだなー。頭もいいし度胸もあるし行動力もあって何より人望がある!
今回はここまで。お疲れさまでした