前回、どうにかウォーカーだらけの洞窟から脱出できたダリルたちでしたが、キャロルの暴走によってコニーとマグナが生き埋めになってしまうという大変後味の悪いシーンで幕を閉じました。
ウィスパラーズが使っている洞窟の出入り口があるはずだと、ダリルはたった一人でコニー(とマグナ)を探すために、ウィスパラーズのところへ向かいます。
コニーが生きていることをひたすら信じて、後先考えずに行動するダリルが素敵すぎて泣けてきました…。
あらすじと予告動画
第10話 忍び寄る影(Stalker)
囁く者の集団から姿を消したガンマがアレクサンドリアに現れる。アルファが集めたウォーカーの大群を捜しに出たダリル一行が洞穴に落ち、窮地に立たされていることを知らせに来たのだ。
しかしゲイブリエルはガンマの言葉にはウソがあると言い、檻に入れ真実を話すように迫る。洞穴に取り残されたマグナとコニーを1人で捜しているダリルは居場所を聞き出すため囁く者のあとをつけ、ウォーカーを連れ出す洞穴の入り口を見つける。
Source: FOX
ネタバレ感想
ガンマがアレクサンドリアにやってきた
ココちゃんがベータに殺されそうになる夢を見たロジータ。起きてみるとガンマが町に来ていた。ガンマはウィスパラーズのマスクを脱いで、仲間がウォーカーだらけの洞窟に閉じ込められていることをゲイブルエルたちに告げる。
「ヒルトップに残した赤ん坊は私の甥。だから会うためには何でもする」と言うガンマを信用できないゲイブルエルたちは、ひとまずガンマを投獄する。
ロジータとゲイブリエルは、ガンマと話をする。ロジータは「あんたたちの仲間が私の赤ちゃんの父親を2日前に殺した」と言うが、ガンマは何も知らなかったと答える。ロジータとゲイブリエルは、「私たちを説得しろ。でなければ殺す」とガンマに迫る。
ゲイブリエル「私は神のしもべだ。隠し事をしている者はすぐにわかる」
ロジータ「隠し事はウソと同じ」
ゲイブリエル「君が赤ん坊の叔母だという物語は…」
ガンマ「物語じゃない」
ゲイブリエル「心の琴線に触れる話だが何か隠したならすべてがウソに」
ガンマ「神に確かめて」
ゲイブリエル「神は”絞首刑に”と」
ガンマ「私は…私が妹を殺した。(涙を流しながら)私が殺したの。アルファのために。アルファを守ろうとしてとっさに…」
(ガンマは涙を流す)
ガンマ「信じてくれる?」
(ゲイブリエルは黙って頷く)
ガンマ「地図を貸して」
ダリルはたった一人でウィスパラーズの元へ
ダリルは洞窟への別の入口を見つけてコニーたちを助けるため、ウィスパラーズたちを尾行する。するとアルファたちが洞窟からウォーカーたちを先導するところを見た。
アルファを含むウィスパラーズ数人とウォーカー20体ほどの集団に対して、ダリルは一人で攻撃を始めた。額を切られ視界が血で真っ赤に染まりながらも、懸命にアルファと戦うダリル。そしてアルファの首に木の棒を当て「どこだ?言え!」と怒鳴った。
もう一歩でアルファを殺せる状況だったが、ダリルは洞窟の入口を聞き出すことを優先した。多数のウォーカーが迫ってきたので、まずはそちらを退治しようとするが、ウォーカーたちを殺している間に、アルファに脚をナイフで刺されてしまった。
ダリルの赤く染まった視界に、フラフラになりながら棒きれを拾うアルファが映る…。
ゲイブルエル狂っとる…!?
ガンマの忠告に従って、アレクサンドリアの人々は、ダリルたちを助ける部隊を出そうする。そこで「ガンマはウソをついているかもしれない」と言うロジータにゲイブリエルは「ウソじゃない」と自信たっぷりに言い放つ。
ゲイブリエル「奴らが怖いからためらうんだろ。恐れるな。彼女を見てわかったろ?」
女「何が?」
ゲイブリエル「奴らは臆病者だ。彼女は完全に寝返った。他の者も落とせる。出くわしても殺すな。歯を抜き指を切って情報を引き出せ。痛みや恐怖を植えつければ化けの皮が剥がれる」
(ロジータは小さく首をふる)
その後、ロジータとゲイブリエルは二人きりで戦いの準備をする。町に残って警備しておけというゲイブリエルに、ロジータは「私は大丈夫だから自分の心配をしたら?」と言い放つ。
ゲイブリエル「どういう意味だ?」
ロジータ「異常よ」
ゲイブリエル「何がだ」
ロジータ「”指を切り歯を抜け”…血に飢えてる」
ゲイブリエル「だったら何だ」
ロジータ「(深いため息)感じるのよ。ココは父親を求めてる。あの子に…」
ゲイブリエル「わかってる」
ロジータ「外で待ってる」
ゲイブリエル「君は…」
ロジータ「外で待ってるわ」
吐き捨てるように言って、ロジータは部屋を出て行った。
ジュディスが牢屋にいるガンマと話す
牢屋にいるガンマにジュディスが窓越しから話しかける。そしてガンマにウィスパラーズになる前の暮らしなどを聞くが、ガンマはあまりよく覚えていないと言う。アルファは記憶を消すのがうまいのだと…。なおも聞きたがるジュディスに、アルファは覚えていることを話し出す。
ガンマ「平凡な人間だったと思う。それで…この世界になってから妹と私は…判断を誤ってばかり。誰かに判断を委ねたかった。それがアルファ」
ジュディス「会った人が悪かった。私のママとパパなら違ったわ。怪物には見えない」
アルファがダリルの隠れてる小屋へ
アルファはダリルの隠れてる小屋を発見したが、自分もケガしてるので音を立ててウォーカーを呼ぶ。どうやらウォーカーにダリルを始末させようとしているらしい。
そこへ見た目がスペシャルきもい骨むき出しのウォーカーが3体やってきてダリルに襲いかかる!いつもなら余裕でサクッと殺せるダリルだが、脚にナイフが刺さった状態で立てないので大ピンチ!
なんとか応戦したものの、最後のウォーカーを倒すために脚のナイフを引き抜いたら大量に出血して止まらなくなった。そしてダリルの死にそうな姿を見届けてから、アルファは気を失った。
ベータがアレクサンドリアで人殺しまくり
ウィスパラーズが大量のウォーカーが引き連れてきている、という情報が無線に入り、町からたくさんの人が加勢のために出て行った。ダリルたちの救助にも人が必要なので二手に分かれて。
その夜、アレクサンドリアにある墓場の穴からベータが出てきて、手薄になった町の人を殺しまくった。数人殺して少し経てばその人たちはウォーカーに変わるので、少し殺すだけでも町はパニックになった。
その頃、町外れに加勢に向かった人々は、ウォーカーが大量に現れたという情報がウソだとわかる。その場で死体となっていた仲間が脅されてウソの情報を町に流したのだと…自分たちが町を出たことで町が手薄になると、このときゲイブリエルは気づいたが、時すでに遅し。
ベータが町に乗り込んできた理由は、アルファの言いつけを守ってガンマを生きて連れ帰るため。牢屋に向かったベータを見てアルファは話す。
ガンマ「この町は彼女の話と違う。ウソだった」
ベータ「おまえはここに属さない」
ガンマ「でも彼女はウソを…」
ベータ「彼女は…おまえのアルファだ。自分は生きているとでも?俺たちと出会い、お前は死んだ」
ガンマがベータにつかまりそうになったとき、突然現れた町の女がベータの首元にシャベルを突きつけた。そこでガンマは間一髪逃げ出したのだが、町の女はすぐにベータに反撃されて殺された。
ベータと戦うロジータ
外に出て助けを呼ぶガンマにジュディスが小声で「こっちよ」と言ったので、ガンマは声のする方に駆け出した。ベータはガンマを追いかけて家の中に入り、部屋のドアを開けようとしたところでジュディスに撃たれて倒れる。
ジュディスとRJが逃げ、ガンマも逃げようとしたところでベータに脚をつかまれ、ガンマは床に倒れた。ベータは防弾チョッキを着ていたようで、倒れはしたものの無事だった。
ベータが立ち上がったのを隣の部屋で見ていたロジータは、ベータに声をかけた。ここで大男のベータとロジータが戦うが、ロジータは床に倒されてナイフでとどめを刺されそうに。しかしナイフが振り落とされる直前に、ガンマがベータに声をかける。
そして自分の首筋にナイフを当て、こっちに来いと言ってロジータを助ける。アルファにガンマを生きて戻すように言われているベータは、ガンマに死なれては困るのだ。
ベータとガンマにばったり会ったゲイブリエル
アレクサンドリアの町から出て、暗い道を歩いているベータとガンマ。そこにゲイブリエル率いる町の部隊が現れて発砲した。森の中へ消えるベータと残されたガンマ。
ガンマに銃口を向けるゲイブリエル。この状況ではガンマがアレクサンドリアの町を陥れたと疑われてもしょうがない。
ガンマ「違うの。私は…あいつを外へ出すためだった。私が止めた。信じて…お願い。本当よ」
ゲイブリエルは黙ったまま銃口をガンマから背けた。
アルファとダリルのところにリディアが現れる
小屋の中で夜を迎えたアルファはマスクをとって、ダリルに話しかけた。二人とも死にかけていて動けない。
アルファ「暗闇の先の光が見える?」
ダリル「いや」
アルファ「喜びで満ちあふれている。私に逆らった者たちがそこら中に立っている。ありがとう感謝します。(涙を流すアルファ)私を強くしてくれた。痛みが私を作った。お前を作った。リディアを作った」
ダリル「お前から離れた。お前が捨てたんだ。愛してなかった。」
アルファ「何て言った?今何て言った?聞こえないね。聞かせておくれ」
(アルファが這ってダリルに近づくが、途中で動けなくなる)
そこにリディアが現れ、アルファの手をとる。
アルファ「これは現実?」
リディア「そうよ、ママ」
アルファ「ママと呼ぶな。わきまえて。戻ったのね。私はあんただ。私はあんただ。」
(リディアの歌を歌い出すアルファ)
アルファ「(ナイフを渡して)リディア、さあ刺して…」
リディア「ママ、私…」
アルファ「刺すのよ、あんたならできる。私ができるようにした」
(泣きながら首をふるリディア)
アルファ「次はあんたが導くの。みんな待ってる」
リディア「群れのためじゃない。ママのためでもない。彼らは人間よ。完璧じゃない。ただの人間。それが私の望み。ママは叶えてくれない。」
アルファ「あんたが必要なの。ずっとそばに…いてちょうだい」
そのまま気を失ったアルファの近くには誰もいなかった。立ち上がってナイフを取りに行くと、近くには「あなたが唯一の道じゃない(YOUR WAY IS NOT THE ONLY WAY)」と書いてあった。
それを見て愉快そうに微笑むアルファだった。
リディアはダリルに付き添い森の中
森の中で目を覚ましたダリルの近くには、リディアがいた。ダリルにリディアを殺したか聞かれてリディアは「お父さんを殺せる?」と答えた。
アルファの決心
瀕死状態で小屋にいたアルファのところにウィスパラーズの仲間が駆けつけた。アルファは仲間に言い含めるように話し出す。
「私はもう弱くない。今までで最強だよ。我らの大群が奴らを根絶やしにする。敵への叫びが私への歌になるだろう。」
「我らは血を浴び我らは自由。我らは何も愛さず我らは自由。我らは何も恐れず我らは自由。これは世界の終わり。今は世界の終わり。我らが世界の終わり。」